ペットシッターという仕事は、
まだまだメジャーだとは言えないようですが、
少しずつ知られるようになってきました。
『ペット産業』という言葉があるように、
ペットにまつわるお仕事は今や巨大マーケット。
動物好きなヒトはペット関連のお仕事に憧れたりしがちですが、
ビジネスとなると、闇がつきものだったり・・・いろいろあるものです。
それについて今ここで、深く触れることは控えますが、
私がペットシッターという仕事をしているのは、
この仕事は『闇』とは無縁で、
純粋にペットとペットを愛する方々の役に立つものだからです。
子どもを育てることと同じ。
ペットを健やかに育んでいくためには、
時に、自分ひとりで抱え込んでいてはうまくいかない。
ヒトの手を上手に借り他方がいい時があるから。
逆に言えば、
ペットをわが子としていっしょに暮らしているような方向けのサービスなのであって、
「とりあえず生きてりゃいい」(乱暴な言い方!)
みたいな考え方の方は対象にはしておりません。
そして、もう一つこの仕事をしていて気づいたこと。
お世話をしているお留守番中のペットちゃんの様子を
その日の夜に飼い主様にお伝えするのですが、
それでよく頂くご感想。
「 ◯◯と離れて寂しくてたまらない私の気持ちが癒やされました」
「送ってもらった写真、何度も見ちゃいます、旅行中のお守りになってます」
のような、
飼い主様ご自身が救われているといった内容なんです。
おお、そうですね。
可愛いわがコと会えない寂しさは飼い主様も同じこと。
「お世話してもらって元気そうで、心配はしてません!でも早く会いたい!」
と、おっしゃる方も。。。
皆さん、ペットちゃんにお留守番してもらう時は、
出かける前に是非事情を説明して、
「◯◯時に帰ってくるからね」
などと言い聞かせてあげてくださいね。
これ真面目なハナシですよ!
動物は言葉がわからない・・・なんて思わず
ちゃんと目を見て、説明するのです。
そしたら安心して待ってくれますから。
ホントなんです。
シッターである私も
いつもお世話中のペットちゃんにそう言い聞かせてます。
「また夕方くるからねー」
「ママは明後日帰ってくるよ、それまで待ってようね」
などなど。
今週は、うちにお預かりのルナちゃんがいます。
当店のサービスの中心は訪問シッティングですが、
ご希望とその状況によって
シッター宅でのお預かりも承っています。
小鳥さんとかハムちゃんとか、
基本的にカゴに入って静かにしているコたちは、
別室を確保してそうっと見守るのですが、
ワンコのお預かりは違います。
まさに疑似家族で、濃厚なおつきあいとなります。
うちのワンコとの関係にも気を配ります。
みんなで楽しく快適に過ごせるよう
お客様ワンコちゃんはもちろん
うちのコの気持ちにも配慮します。
うちのは、とても寛容で助かるのですが、
マイペースで、
ある程度の距離を保とうとします。
でも、日に日に距離が縮まってこの通り(*^^*)
この仕事を始めるよりずっと以前に
うちのワンコをケージレスのペットホテルに預かってもらったことがあります。
見学に行っている限られた時間に
他のワンコたちと戯れる分には楽しそうだったのですが、
お泊りとなると、違います。
ずいぶん疲れて帰ってきました。
ほとんどまともに眠れなかったみたいです。
ホテルに預ける時、ずっとケージに入れっぱなしになることを案じる声はよく聞きますね。
それはよくわかります。
でも、複数のワンコたちが入れ替わり立ち代わりやってくる環境でケージレスというのは、
ワンコにとってなかなか氣が休まらない。。。
自分の居場所を確保するのもたいへんだと思うんです。
ですから和音では、
お預かりに関しては、諸々よくよく考えて
ウチで、快適に過ごしてもらえそうかを判断します。
実際にお預かりしてると
赤の他人のワンちゃんたちを
同時に何頭もいっしょに面倒見るなんて考えられないなーと
改めて思うのです。
期間限定ですが『家族』として過ごすので、
和が保たれるように
みんなが快適でいられるように
細心の注意を払わなければなりません。
ですから、お預かりサービスに、
へんな無理は禁物なのです。
お受けするのが難しいというケースもあり、
その場合はどうぞご理解くださいませ。