先日、下痢してしまっているネコちゃんの飼い主様から連絡があり、
すぐに出かけなければならず、
動物病院のスタッフが迎えにくるので立ち会ってほしいというご依頼がありました。
そのネコちゃんは、多くのネコがそうであるように、
そう簡単に他人に抱っこされるような気安いコではありません。
そんなわけで、用意しているクレートにうまく入ってくれるのか??
ということが大きな課題でした。
さーてどうするか・・・食欲はあるので、手始めに大好きな鰹節で誘導するか・・・
ネコちゃんを警戒させないようにゆったり動いて・・・などとやっていましたら、
動物病院のスタッフさん、
クレートの入り口をネコちゃんに向けて部屋の角に追い込んで上下左右逃げ道をふさぎ、
クレートの中に回収(!?)してしまいました。
おっとりしたネコちゃんだからこそ可能だったのかもしれませんが、
そうは言っても、さすが!! ですよね。。。
病院って基本的に動物さんにとってうれしいことをする場所じゃなく、
仕事の効率のこともあるので時間かけてられないでしょうし。。。
遠慮せずドライにバンバン動きます。
それに引き換え、シッターの私は、刺激しないようにとゆっくりゆったりしてまして、
動物病院のスタッフさんから見たらモタモタしてたのかなーと反省しかけたりもしました。
・・・でもですね、もう一度よく考えますと、
シッターとしての自分のスタンスとしては、動物病院に準じる必要はないと、改めて考えました。
アニマルコミュニケーションの観点から言いますと、
何事も動物さんに語りかけ、働きかけて、納得してもらうというのが基本です。
(笑う人がいるかもしれませんが、冗談ではありません、真面目に言ってますよ)
決してだまし討ちのようなことをしてはいけません。
嘘つきも嫌われます。
だから、この時もうちょっと時間がほしかったんですよね~。
私にも突然お呼びがかかったものですから、事前に説得する時間はありませんでした。
なぜ突然動物病院の人が家に入ってきて、自分を連れて行こうとするのか、、、
何も知らないネコちゃんにしてみれば、
「いったい何なのよ!!無礼な!!」って感じですよ、間違いなく。
だから本当は、
-あなたの具合が悪いから、病院で診てもらうことが必要なこと
-あなたを心配してパパやママがお医者様に頼んだということ
-あなたは安全で守られていること
-ちょっと気に入らないこともあるかもしれないけど、すぐにまたおウチに戻れること
などなど、しっかり伝えたかったんですよ。
それを説明したからと言って、
すべての動物さんが喜んでクレートに飛び込んできてくれるってわけではありません。
イヤなものはイヤ!と頑なな態度のコも多いです。
でもそれでいいのです。
見た目の態度はあまり違って見えなくても、動物さんの心の内側はずいぶん違うものです。
人間の子どもを説得するのと同じように、場合によっては大人として尊重して付き合うというのが、私のモットーです。
もちろん、命に関わることや緊急性の高いこと、他人に迷惑がかかることなどがあれば、
場合によってはやむを得ず、強硬手段に出なければならないことがないとは言えません。
それは人間社会でも同じことです。
でも基本は、
動物さんの気持ちを尊重し、尊敬し、信頼関係を築き、真摯につきあっていきたいと思っています。。。。というハナシでした。
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