イヌと暮らす

私を含め、イヌを愛する多くの人たちにとって
毎日の暮らしの中にもしイヌがいなかったら・・・
それはどんなに空虚で不毛なものか、と思うくらい、
イヌは私たちにたくさんの贈り物を与えてくれますね。

それはネコちゃんも同じです。

でも、イヌがネコと大きく違うのは、
人間社会との関わり方

イヌと暮らしていると、
ご近所さんとの付き合い方も変わります。
圧倒的に濃くなります。

イヌを連れて毎日歩き回るので、
愛犬家同士の付き合いも生まれますし、

イヌを飼っていらっしゃらない方とでも
いつも愛犬に声をかけて可愛がってくれたりと、
都会でもたくさんの交流が生まれます。

そして、シッターをやっていますと、
お預かりのワンちゃんのお世話もさせて頂き、
一歩踏み込んだお付き合いの機会に恵まれます。

人間と同じで
ワンちゃんも個性は様々です。
でも、つくづく思うのは、

イヌは飼い主さんが意図したとおりのコになっている

ということ。
これはもちろん、飼い主さんと似てる!
ということも含まれます。
笑っちゃうくらいそっくりな親子さんをみると
微笑ましいですね^^

でもそれだけでなく、
こんなはずじゃなかった!”
とか
”ぜんぜん言うこときかない!”
とか

それも実はぜーんぶ、
飼い主であるあなたの意図通りなんですよ!
と言われたら
ムッとする方もいらっしゃるかもしれません。

でも、それは紛れもない事実です。

 

犬種の持つ特性
そのコが生まれ持っている気質
それはもちろんベースに刻まれた個性はありますが、

それよりも何よりも
おウチでお父さん、お母さんにどんなふうにしつけられたか。
どんなコであってほしいと願って
どんなふうにそのワンちゃんとつきあってきたか、
今の愛犬の姿は
良くも悪くもすべてその結果です。

これは間違いない

様々な事情で
成犬から家族になったワンちゃんは、
その前に歩んできた人生(犬生?)の影響を受けています。
それはもちろんそうなんだけれど、
それでも
今いっしょに暮らしているご家族の思いほど、
そのイヌに影響を与えるものはありません。

人間社会で、とっても密接にヒトとつきあうイヌたちには
必ずしつけは必要です。
野生ではなく、家庭犬になったからには、
周囲に迷惑をかけることなく、
もちろんイヌにとってもストレスなくいられるように
教え導いてあげるのが、親である飼い主の役割

まあ、そんなことは皆さん重々わかっていらっしゃる

で、どんなしつけがいいのか、
どうやって教えたらいいのか、、、

悩んでいらっしゃる方は多いですね

私も、たくさんのイヌ友の方々や
シッティングのお客様から
日々そんな話を伺うことが多々あります。

親代わりにお世話をさせていただいている時など
これは切実な問題です。

答えは?

子育てと同じで
絶対このしつけ方がベスト!
というものは存在しません。

正解などありません。
もっと言えば失敗もありません。

極端な言い方でスミマセン
なぜ失敗ではないかと言えば、
それは、意図した通りになっているから・・・
ということです。

ま、それはおいおい掘り下げるとして、

どんなしつけ方がいいのか?

これ、よく質問されるのですけど、
しつけるのが自分でない場合、
私がいいと思った方法がいいとは限らないのです。

考えなければならないのは、

愛犬にどんなふうになってもらいたいか

愛犬とどんな暮らしがしたいのか

それを明確にすることだと思います。
それによってどんなしつけ方がフィットするかが変わってきます。

ちまたでよく言われている
「イヌのしつけでした方がいいこと、してはいけないこと」
これ、ホントですか?
と話題になること、多いですけど、
これも
何を意図して、どうなってほしいかによって
それが正解なのか、間違っているのかが変わってきます

私はわが家の愛犬とどんなふうに暮らしたいと思ったか

  • いつもおだやかな気持ちでおおらかでいてほしい
  • 家の中ではできるだけ自由にさせてあげたいので、その前提としてトイレのマナーは完璧に覚えてほしい
  • 同じ理由で、家具や壁などにいたずらしない
  • いっしょにいる時はできるだけ寄り添っていたい
  • ソファやベッドでいっしょに寝るのもOK
  • お散歩はもちろんのこと、旅行などあちこち楽しくいっしょにお出かけしたい
  • 呼んだらちゃんとそばに来てほしい
  • 健康でいてほしいから、食事やおやつは節度を保つ
  • 申し訳ないけどお留守番の時間も多いので、心穏やかに待てるコであってほしい
  • 最期の時は抱きしめていてあげたい、だから母(私)の腕の中が最高に安心できる居場所であってほしい

今うちにいるコを迎える時に考えたのは
だいたいこんなことだったと思います。

もう7歳になりますから、
こんなこと、しばらく忘れてました。

でも、最近なぜだか周囲でしつけについて話題になることが多く
ちょっと思い出してみたんです。

さぁ、そのように意図して今どうなっているか?

ほぼその通り!!
と言っていいと思います。
もちろん完璧ではないですよ。
ここはもっとこうだったら・・・とか
正直、至らないこともあります。
でもそれも自分のしつけの結果。

これだけは絶対こうであってほしいと強く願ってがんばったところは完璧に
あまり深く考えなかったことはそれなりに・・・

振り返ると、つくづく本当にその通りなんです。

だから、久々に思い立って、
ここは残念!と思っていたことに
改めて取り組んでみようかと思ってます。
信頼関係さえあれば今からでも遅くはない
あ、もし信頼関係に自信がなかったら
そこからもう一度始めればいい
ということです。

さぁ、みなさんは
ご自分の愛犬にどんなコであってほしいと思っていますか?

次回・・・かどうかわかりませんが、
実際のしつけの方法についても触れてみたいと思います。

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